[無料ダウンロード]SaaS/AIスタートアップ向け営業資料テンプレートを公開します!

October 23 2018 in ナレッジブログ
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はじめに

Reality Acceleratorの投資先・支援先の営業資料作成を手伝うことが多いのですが、テンプレートがあった方が早いなと思いテンプレートを作ってみました。

投資先、支援先の営業資料を作成/修正する際に使っている、SaaSスタートアップを想定した営業資料テンプレートを公開します。

  • 個人利用でも商用利用でも制限なくご利用いただけます。(弊社投資先、支援先以外のスタートアップの利用も歓迎します!)
  • 著作権は放棄していません。販売や再配布はご遠慮ください。
  • 利用する際にリンクや引用は不要ですが、拡散いただけるのは大歓迎です!もしこのテンプレートを広めて頂ける場合はぜひ http://reality.vc/blog/sales_deck_template.html にリンクいただければ幸いです。この営業テンプレートを利用した営業資料作ったよ、っていうご連絡があればぜひ以下からメンションくださいませ!

Twitter: @yuichikory

Facebook:https://www.facebook.com/yuichi.kori

本営業資料の内容

この営業資料は営業ピッチ、および資料が相手の社内で展開されることを想定した汎用的な最低限の資料に留めています。(資料は多すぎても困るので)

営業プレゼンに関しては、この資料以外に、次の「The Greatest Sales Deck I’ve Ever Seen(私が今まで見た中で一番素晴らしかった営業ピッチ資料)」をぜひご一読ください。

営業資料は主に8つのパートから成り立っています。全体で10ページ程度に留め、それぞれのパートで顧客のハートをガッチリ掴みましょう!

目次

  • 表紙→初見で言いたいことを言い切る。
  • 課題→相手に自分ごとにしてもらうために、お客様の課題を捉えていることを説明する。「そうそう、ウチもそれ困ってたんです!」と言わせたら勝ち!
  • ソリューション→顧客の課題を解決できるソリューションであることを説明する。デモを見せて、と言われたらデモを見せるが、とりあえず資料で簡潔にかつ伝えなければいけないことを伝える。
  • 見込める効果→効果アップまたはコストダウンなのでそこを明確にする
  • 実績→企業ロゴを並べる。お客様の声があればそれをいれても良い
  • 価格→価格が決まっている場合は価格を記載する。見積もりの場合でもざっくりとした予算感は書いておいたほうがいいだろう。
  • 会社概要→サービス以外で相手に良い印象が残せるものを記載する
  • 締めのスライド→もう一回、言いたいことのまとめを。口頭では「・・・ということで導入いかがでしょうか」となる。

1.表紙→初見で言いたいことを言い切る。

このページを一目見て、どんなサービスなのか分からないといけない。さらに、相手の担当者に刺さらなければいけない。ランディングページでいうとファーストビューだ。また、社内で上司に展開してもらう場合にも第一印象はとても大事なので、おざなりになりがちだが、力を入れるべき1ページだ。

キャッチコピーが最も重要なのは間違いない。このテンプレートではそれに加えて特長(秀でているポイント)を2つ入れている。キャッチコピーがいまいちな場合でも、「何が優れているか」が一言でわかると手助けしてくれる。それが2つ入っている。3つにしてもいいが、多すぎると読んでくれにくくなるので多くても3つまでにした方がいいだろう。

2.課題→相手に自分ごとにしてもらうために、お客様の課題を捉えていることを説明する。

このシートも非常に重要だ。お客さんが最初の1分でこの打ち合わせが嫌になるのは、「ニーズが無いプロダクト」について話を聞かなければいけない場合だ。相手の担当者が「自分にとって」「どれくらい大きな問題なのか」ということを説明してくれることは、あなたのプロダクトがその会社の強いニーズを満たそうとしていることを説明することに役立つ。「そうそう、ウチもそれ困ってたんです!」と言わせたら勝ち!

複数の事業部の課題を解決するサービスの場合は、課題もそれぞれに分けて書いてあげると相手の会社内で話を通しやすくなるだろう。

3.ソリューション→

前述の課題に対して、どういう風に解決しようとしているのか。同じ問題に対する解決方法は山のようにあり、その中であなたの問題解決のアプローチ方法を知りたい。シードのスタートアップではVC向けに将来像を語りがちだが、お客様には将来的な全体像よりも現在の問題解決方法にフォーカスして説明してほしい。現在使えるかどうかでお客さんは判断したいからだ。(あくまで現状の機能だけで使える前提で、こういう機能も現在開発中です、と見せるのはアリ。)

サービスの使い方とアウトプットを3ステップくらいで説明するといいだろう。

使い方で何故かログインページを載せる人が多いのだが、3ページしかないので、インプットする画面、アウトプットが出てくる画面、レポート画面、の3ページくらいが良いだろう

また、営業プレゼン時はデモが見せられるならデモを見せてもいいだろう。ただ、ネットワークに繋ぐのではなく画面キャプチャして動画にしておいた方が無難である。(それによってプレゼン時間も伸びるし、ネットワークが繋がらなかったりして失敗する可能性がある。自信をもって説明できるデモ動画をいつも用意しておこう。)

4.実績①→見込める効果:お客さんが欲しいのは効果アップまたはコストダウンなのでそこを明確に説明する

できれば平均的な効果を記載した方がフェアだが、初期はある顧客のサンプルデータで良いので、「効果が◯倍」「コストが◯分の1」など、わかりやすい効果を記載する

5.実績②→誰もが知っている企業ロゴを並べる。お客様の声があればそれをいれても良い

6.価格

価格が決まっている場合は価格を記載する。見積もりの場合でもざっくりとした予算感は書いておいたほうがいいだろう。

7.会社概要→サービス以外で相手に良い印象が残せるものを記載する

サービス以外で相手に良い印象が残せるものを記載する。特許、資金調達、届出や許認可など。特になければサラッと流すでも良い。

8.締めのスライド

もう一回、言いたいことのまとめを。口頭では「・・・ということで導入いかがでしょうか」となる。

無料ダウンロード

この営業テンプレートのダウンロードはこちらから。

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