2018年7月に、MARTECH Acceleration Programを公開し、募集スタートしました。(応募ページはこちらから!)
なぜこのタイミングでMARTECHに特化したアクセラレータプログラムをスタートするのか、といえば「今、MARTECHで起業するのがアツいから!」ということに尽きるのですが、掘り下げて書いてみました。
SaaSの中でもっともよく購入されているのは、営業/マーケティング領域(MARTECH)サービス
アメリカの大企業は平均で1000ものSaaSサービスを導入しているということなのですが、その中でも13%程度が営業/マーケティング領域のサービスです。
引用:https://chiefmartec.com/2017/06/average-enterprise-uses-91-marketing-cloud-services/
つまり、営業/マーケティングサービスだけで130ものサービスを導入しています。(これは特に驚くことではないかもしれません。メール配信、CRM、SFA、MA、接客ツール、メッセンジャーBOT・・・と導入して行くと、それくらいになるでしょう。成果が出るのですから。)
5年でMARTECHサービス数は50倍(7000サービス)に激増?!
MARTECH(マーケティングテクノロジー)スタートアップは爆発的に増加しています。chiefmartecのMARTECHカオスマップによると、サービス数はこの5年で実に50倍に増えているそうです。
引用:https://chiefmartec.com/2018/04/marketing-technology-landscape-supergraphic-2018/
5年前が正しく補足できていたのかは不明ですが、直近でも圧倒的に増加しており現在7000サービスあることは驚異的。
足りなくなるのはナレッジと、開発者と、営業(CS)、それらを賄うお金
ナレッジ
この中でレバレッジが効くのはMARTECH-SaaSサービスを成功させるための再現性のあるナレッジで、これは、どんどんまとめられて共有されていくべきです。リーンスタートアップであったり、ビジネスモデルマップであったり、様々なノウハウが出てきてコミュニティーで共有されてきた結果、現在のスタートアップというのは数年前に比べて圧倒的に練度と平均レベルが上がっています。B2B/SaaS領域は、一般的なスタートアップのやり方よりさらによりパッケージ化されたやり方になっています。例えば事業検証も極論「売れるかどうか」で判断できるし、海外のノウハウも非常に洗練されたものが多いです。(少し学術的にまとまっている感があるので、現場感のある泥臭いノウハウも追って行くとさらにいいかもしれません。)
開発者
開発者は現在よりもさらに圧倒的に足りなくなるでしょう。GraphQLなどを利用した高速開発のスキルが必須になると思いますし、開発スキルも標準化されていくし、ゼロイチフェーズとリテンション開発フェーズに分化していき、現在よりも人材の流動性も高くなるでしょう。もちろんゼロイチの優秀なエンジニアは常に奪い合いですね。
営業
いわゆるカスタマーサクセス人材と言われる職域で、SaaS/サブスクリプションの場合不可分だがこの人材も現在ですら圧倒的に不足しています。これからもっと不足していくでしょう。営業人材の中で顧客サポートを手厚く出来る人が転職するのがおすすめ。原始的なこの2018年にSaaS営業CS人材となるべく転職し、SaaSワールドで貴重な人材になることができれば、今後5年〜10年は引っ張りだこ、そしてストックオプションで早期ハッピーリタイアみたいなことも非常に高い確率であり得ると思います。何事も他人より早くスタートし、誰よりも早くノウハウと経験知を作ってしまうのが勝ち筋ですね。
お金
日本でもB2B/SaaSに投資するベンチャーキャピタルは増加しています。ただ、まだまだ資金量が足りないです。なんたってMARTECHだけで7000社です。1社あたり1億円投資しても7000億円必要です。現在の日本のファンド組成額の2倍以上は必要です。(SaaS全体で言えば、もっと必要。)一方、SaaSのビジネスというのは「キャッシュインは早く、安定した売上で、Jカーブを掘らない」ということで、実はそんなに大きな資金調達をしなくてもそこそこ成長します。(もちろん、中小企業にならないように急成長を嗜好するのがスタートアップなはずなので、理想的にはもっともっとお金を燃やして成長した方がいいですね!)
アイデアは必要?
もちろん顧客のニーズは常に発生しており、最新の技術を使った誰も考えていないサービスも生まれるし、売れるでしょう。ただ、多くの顧客はまだExcelを使っているんですよね。 とりあえず彼らにそこそこ売れるプロダクトを作ることが目的なら、アイデアは必要ないかもしれません。7000サービスのアイデアは、そういった顧客に実際に売れているものが多く、アイデア自体はコピーできるので。そういう目的からいえば、7000あるサービスの中で、自分と合いそうなものを自分のアイデアとして出来るだけ早く実現してブラッシュアップして行くのがいいでしょう。
注意:MARTECHはロングテール!
これはSaaS全体のあるあるでもあるし、MARTECHに限らない話なんですが、MARTECH領域のサービスはニーズもわかりやすいし、売りやすいです。一方で注意しなければならないのはMARTECHのニーズはロングテールであり、半分以上のスタートアップが(比較的)スモールビジネスになってしまうということです。だから、上記の7000社の中からアイデアを探すなら、顧客数が出来るだけ多く取れて、単価も高くとっても顧客が喜ぶものにするべきですし、上記サービスの中で1000社以上の時価総額100億円を超える企業を選んだり、売上などもデータベースで存在するので、その中で大きい会社から探して行くべきでしょう。
引用:https://chiefmartec.com/2018/04/marketing-technology-landscape-supergraphic-2018/
日本でも7000社のMARTECH-SaaSが生まれる?
アメリカで7000ものMARTECHサービスが生まれてきている中、数年遅れで日本でも同数程度は生まれてもおかしくないはずです。同数というのは難しいとしても、アメリカの人口が3億人強、日本の人口が1億人強。3分の1くらい(2000社)は売れるサービスが絶対に出てくるはず。
僕は、そこに貢献したいと思っています。
MARTECHサービスを作って世に出しませんか?
MARTECHサービスの開発と営業をサポートする無料プログラム(+出資やAWS/GCPサーバー無料チケットが大量にもらえます!)をスタートしました。ぜひ、ご参加ください! (応募期限:2018年7月末日まで。)